2010年02月26日

海洋SF「ナチュン」堂々完結!

アフタヌーン4月号から。

「ナチュン」が、とうとう完結しました。
作者がどこぞの大学の先生だそうでして、そのせいか妙に説得力のあるSFでした。
ひとことでは到底説明不可能な内容で、wiki見ても全然参考になりません。

舞台は沖縄から深海、バチカン、北アフリカ、アメリカ軍…とビッグなスケール。
登場人物は頭が半分欠けた天才教授に、その教え子のオトメな金髪悪女、沖縄のオバァに謎のシャーマンぽい美女、黒人の枢機卿と、実に様々。
先を読ませぬ展開は「アレ先月号読んでなかったっけ?」と戸惑うほどのブッ飛びっぷり。

面白いんです。
面白い、んだけど、なあ〜。

決定的に惜しい。もったいない。

絵は上手なんです。素っ裸の女性が放つ色っぽさなんか相当なもんです。

だけど。
正直、漫画は別の人に描いてもらいたかった…。
もしくは、小説化してほしかった。挿絵を作者さんに担当してもらうとかして。

話がね、どんどん進むんですよ。
立ち止まってジックリ味わいたいエピソードもガンガン過ぎ去っていくんですよ。
岩明某先生が描いたらコミック5冊くらい使うような内容を掲載一話で描いちゃったりする。ああモッタイナイ。

漫画を描き慣れてない作者さんだからな〜ラストもしりつぼみなんかな〜と思ってたら、ド直球のド感動最終回でした。

一人の女の涙が、世界中の戦争を終わらせた。
一人の女の死を、世界中が共有し、生命の尊さを感じた。

もっとグッと盛り上がりたかった。演出によっては全世界が泣いたクラスの傑作だと思うのですが。

モッタイナイ。ストーリー説明するだけで字数オーバーしそうですが。

第一部はね、結構丁寧に進んでたんですよ。
作者コメントによると、第一部はネームが全て完成済みの状態で漫画に書き起こしていったんだそうです。第二部以降は、ネームを切りながら漫画にしていた。

そのせいかな。第二部以降は、展開が急過ぎました。とてもついていけん。

でも面白かったのは、とにかく話が魅力的だから。
印象的な事件を羅列してみると。

・天才学者が学会発表したのは海中のイルカの映像。退屈なだけの映像には真理が隠されていた。
・深海に拉致される青年。完全に家畜扱い。人間牧場。暗黒の密室で衣服もなく餌を漁り、隣にいる異性とHする。孕んだ相手は殺され、胎児は取り上げられ、青年絶望。
・人為的に進化の引き金を引こうと数万頭の豚を使っての飢餓実験。
・引き裂かれた夫婦豚が起こす奇跡。
・北アフリカに築かれる神の王国の末路。
・沖縄に伝わるシャーマンの取り扱い方法。オバァ大活躍。

特に、深海編と豚実験には鳥肌が立ちました。
沖縄シャーマンの設定もエロくて凄かった。
そして最後は、真理を手に入れた青年が暗黒に飲まれかけてテキサス州の一部を暗黒パワーで消滅!ですよ。米軍カンカンですよ。沖縄発、世界通貨の誕生ですよ。

ここまで規模の大きい事件を次々描いて、最終回では「いわゆるひとつの失恋でした」だもの。
イルカで始まりイルカで終わる。
頭の欠けた教授も出てきて少しだけ言葉を話して…このくだりだけで1話使ってほしいくらいの感動場面でした。

最後のコマも、ちょっぴり希望というか、死んじゃったシャーマン美女の願いが叶えられた感じがして良かったです。

何もかも最高…のはず、なのに、まとまった感想はやっぱり「モッタイナイ」なんですよねえ〜。
posted by りえぞう at 18:54| Comment(1) | 雑誌感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もったいないの意味がよくわかんないんだけど。
他の漫画家なら5冊に水増し出来る内容を一冊で書いてるから(笑)って、、、それむしろすげー才能じゃねえか。
立ち読みばっかりだから内容についていけないてんじゃないの?
ゴミみてえな書評書く前に、せっかく作者が損を承知で五分の一のコスパ(笑)でコミックスにしてくれてんだから、ありがたく買ってちゃんと家で読みなよな!
Posted by えざきくん at 2014年07月03日 19:26
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